【検査説明】

CT検査は、X線を使用して身体を水平方向に輪切りにした断面画像を作成し、単純X線検査では判らない内部の状態を検査する方法です。 主に、骨などの硬い組織を検査するために用います。 身体の周囲を装置が回転し、多方向からX線を照射します。 その結果を元にコンピュータで処理をし、断面画像や立体画像などを作成します。


【装置説明】


GEヘルスケア社製 Revolution CT                         GEヘルスケア社製 Revolution Maxima



当院では64列マルチスライスCT 1台、256列エリアCT 1台の計2台を有しております。
64列マルチスライスCTはGEヘルスケア社製Revolution Maximaで、AI技術を活用することで、患者様一人ひとりに最適なポジショニングを自動で計画し効率のよい検査ができます。 こちらのCTは0.35秒の回転速度でスキャン時間を大幅に短縮し、短い息止め時間、鎮静剤使用の回避ができます。 また、ASiR-Vを用いることにより、従来比最大82%の被ばく低減、135%の低コントラスト分解能向上、91%のノイズ低減、 さらには2.07倍の空間分解能向上を達成し、アーチファクトの低減が可能なCTです。 さらにSMART MAR機能を用いることで体内の金属のアーチファクトを低減することができます。 被ばくを低減しつつ質の高い画像を提供することが可能です。こちらのCTは主に単純CTとしてフォローアップ検査を対応しています。 256列エリアCTはGEヘルスケア社製Revolution CTでRevolution Maximaと同様に高い性能、機能を持ち、高品質な画像を撮影することができることに加え、 こちらのCTは16cmの範囲を一回転で撮影することができ、心臓血管を一心拍で撮影することや頭部の撮影を一回転で撮影することを可能とし、 高精細な画像を得ることができます。こちらのCTで主に精密検査(造影検査)を施行しております。
Revolution Maximaは世界で1台目、Revolution CTは国内で6台目の導入となっています。


※検査時の注意事項


※造影剤について

CTやMRIでは検査目的によって、血管などを描出するために造影剤という薬剤を注射して撮影することがあります。血管撮影やIVRでは造影剤の使用が不可欠です。 造影剤の投与によって、時に副作用が生じることがあります。 吐き気、嘔吐、発疹が多く、通常は軽く自然に治まります。 しかし、まれに血圧が低下してショック状態になったり、呼吸困難が生じたりすることがあります。 こうした副作用は予測不可能ですが、喘息などのアレルギーの既往のある方に多い傾向が知られています。 造影剤を使った検査を行う際には、詳しく説明して、ご同意を頂きますが、喘息・アレルギーのある方や以前に造影剤で具合の悪くなったことのある方、また腎機能障害がある方は申し出てください。



検査説明

この検査では、造影剤を急速静注し、動脈内の造影剤濃度が最も高くなるようなタイミングでCTを撮影することで、冠動脈の血管走行を明瞭に描出することができます。 常に動いている心臓をCTスキャナーで撮影するために、心電図を計測して心臓の動きにあわせながらデータを収集することで、心臓の拡張期や収縮期のデータを一気に得ることができます。 撮影した輪切りの画像をワークステーションで処理することによって心臓や冠動脈の3D画像を作成し、冠動脈の状態を検査します。冠動脈の内腔の大きさの評価だけでなく、 動脈硬化による冠動脈壁の石灰化なども評価もできます。また、ステントの断面も観察することが可能で、再狭窄の有無も確認できます。


※検査時の注意事項

冠動脈CT.MIP画像      冠動脈CT.VR画像        冠動脈CT.Curved画像




【検査説明】

Fat Scan-ファットスキャンは、肥満症の診断に有効です。 検査時間は5分程度で、お臍の回りをCTでスキャンし、その断面像からソフトウェア「Fat Scan」で解析します。 PC画面上で皮下脂肪と内臓脂肪とを瞬時に色分けし、内臓脂肪面積を定量的に測定します。


内蔵脂肪型肥満           皮下脂肪型肥満