【検査説明】

マンモグラフィ撮影とは、視診や触診でわからないような早期乳がんのサインである、微小石灰化を発見できる乳房専用のX線装置です。 乳房は柔らかい組織でできているため、他のX線撮影と違ってかなり低い電圧を使用して撮影します。


マンモグラフィの基本的な撮影方法は、内外斜位方向(MLO)と頭尾方向(CC)撮影です。 1枚のフィルムに左右の乳房を並べて表示し、比較しながら読影を行ないます。場合によっては追加撮影としてスポット撮影や外側頭尾方向(XCC) 撮影、90°内外方向(ML)撮影、乳管造影撮影(ダクト)などを行なうこともあります。


※乳房圧迫の理由

マンモグラフィでは、乳房を圧迫板で挟んで写真を撮ります。 乳房は立体的で厚みもあり、そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても写し出されないことがあります。 乳腺を圧迫することにより、乳腺組織の重なりをへらし、腫瘤や石灰化を見やすくします。 また動きによるボケも少なくなり、被ばくの減少にもつながります。 圧迫して撮影することは、画質向上と被ばく線量低減の両面で大きな効果があり、通常のマンモグラフィでは必要不可欠な技術です。


※撮影時の注意事項


【装置説明】

当院では2台のマンモグラフィ装置を有しており、1台はコンベンショナル撮影のみで、もう1台はトモシンセシス(断層撮影)とバイオプシー(精密検査)にも対応した装置になります。 撮影された画像はCAD(病変自動検出)システムにより病変見逃しの減少が期待できます。 さらに、最適撮影機能により、被ばくを最小限に抑えられます。


※トモシンセシス(Tomosynthesis)とは…

-25°から+25°までの50°をX線管装置だけを動かしながら25回のばく射を行い、重ね合わせたRaw Dataから断層画像を構成します。 これにより、高濃度乳腺においても、従来の2D画像で乳腺内に隠れて見えなかった病変を確認できます。


【特色】

当院は日本乳癌学会認定施設に認定され、日本乳癌学会専門医・認定医、検診マンモグラフィ読影有資格医師がおり、当院の乳腺外来は高い評価を受けております。 また、マンモグラフィ認定技師もおります。


【紹介動画】

乳がん検診のご紹介(マンモグラフィと乳腺エコー)星総合病院