【検査説明】

MRI検査はX線を使用せず、強い磁場と電波を使用し体内の状態を断面像として描写する検査です。 体内の様子をさまざまな角度からの断層画像として表し、病巣を発見することができます。 CT検査では骨などの硬い組織を検査対象としていましたが、MRI検査では逆に筋肉や脂肪などの柔らかい組織を対象としています。 特に脳梗塞、卵巣・前立腺等の下腹部の病巣診断、脊髄、四肢、関節軟骨、椎間板ヘルニア、乳癌の診断、肝臓癌の種別診断、胆道・膵管のスクリーニング検査(MRCP)、眼窩や眼球内部の腫瘍診断、脳神経の走行等に関して、圧倒的な検査能力を持っています。 MRI検査はX線を使用していないので、被曝の心配はありません。 しかし、とても強い磁場の中で検査を行うため、金属に関する細心の注意が必要です。 心臓ペースメーカーや脳磁性体クリップ、人工内耳などを身につけている方は検査が行えません。 検査時間は撮影部位によって異なりますが、30分から1時間程度です。


MRIの長所として、水や脂肪等の微妙なコントラストを強く出すことができます。 さらに、血管内の血液は絶えず流れているため、そこからの信号が出にくいという性質を利用して、身体の部位によっては造影剤を使わずに、血管の画像(MRAngiography)を提供できるという利点もあります。


※検査時の注意事項


【装置説明】

Canonメディカルシステムズ株式会社製 1.5T MRI Vantage Orian


MRI装置はCanonメディカルシステムズ株式会社製 Vantage Orian 1.5Tを2020年3月に導入しました。
こちらの装置はボア径71cmと開放的で明るい空間となっており、 また静音化機構により撮像音が低減され患者さんにリラックスした環境での検査を提供します。 装置の性能は、ノイズを低減させ、安定したRF送信によるムラのない高精細画像を撮像することができます。 また、人工知能(AI)が最適な撮像計算を行い、 短時間の画像や高分解能の画像を高画質にする機能を有しています。