核医学検査では、微量の放射性医薬品を体内に静脈注射することにより、体内の臓器に集積した放射能をガンマカメラという装置で検出します。核医学の特徴は、放射性医薬品が体内の働きに応じて集積することを利用していますので、体内の機能が画像化できることです。 核医学では、転移性骨腫瘍の検出、脳や心筋の血流検査、腎機能検査、甲状腺検査、リンパ節検査、放射性医薬品を服用する治療法など多種多様の検査があり、目的に応じて様々な放射性医薬品を使い分けます。
◎当院で最もよく行われている検査を以下に紹介します。
他施設からの検査依頼も受けていますので、ぜひ当科にご紹介下さい。
全身骨 シンチグラフィ |
心筋 シンチグラフィ |
脳血流 シンチグラフィ |
センチネルリンパ節 シンチグラフィ |
甲状腺内用療法 | その他 | 計 | |
平成25年 | 584 | 317 | 190 | 149 | 12 | 120 | 1372 |
平成26年 | 373 | 322 | 162 | 141 | 8 | 116 | 1122 |
平成27年 | 387 | 319 | 172 | 159 | 18 | 183 | 1238 |
平成28年 | 367 | 322 | 208 | 165 | 13 | 154 | 1229 |
平成29年 | 386 | 213 | 169 | 155 | 11 | 158 | 1092 |
平成30年 | 299 | 297 | 160 | 156 | 7 | 190 | 1109 |
令和元年 | 356 | 233 | 139 | 175 | 13 | 167 | 1083 |
SPECT装置
SPECT装置は、GEヘルスケア社製 Infinia Hawkeye4を使用しております。この装置は、吸収補正用4ch-CTが搭載されており、脳血流SPECTや心筋血流SPECTなどの検査画像が高画質で得られます。
図.骨シンチグラフィーの検査結果
この場合は、胸椎8番(Th8)に集積亢進で、乳がんの骨転移の再発像。
図.心筋シンチ アデノシン負荷 (99mTc製剤)