地域医療支援病院の承認をうけました


 星総合病院は平成19年3月30日付けで、福島県知事から地域医療支援病院(県内では4病院目)の認定を受けました。
 この地域医療支援病院と星総合病院の取り組みについてご紹介します。
 地域医療支援病院とは

 医療法第4条に規定される医療機関の機能区分の一つです。下記の要件を全て満たした医療機関の申請に基づき、医療審議会の審議を経て、都道府県知事により認定されます。
 つまりこれは病院と診療所の機能分担を明確化したうえで両者が連携し、よりよい地域医療が提供できる体制整備を目的に作られた認定制度です。地域医療支援病院は自病院での医療の提供のほか、地域の病院・診療所の診療および職員のスキルアップ等のバックアップを行うことにより地域医療全体のレベルアップに貢献することが求められます。

要件 T 他の医療機関からの紹介患者数および逆紹介患者数の比率が
     @ 紹介率80%以上
     A 紹介率60%以上かつ逆紹介率30%以上
     B 紹介率40%以上かつ逆紹介率60%以上  の何れかであること
     ⇒当院は上記Aの要件を満たしました。
    U 病床数が200床以上であること
    V 他の医療機関に対して高額医療機器や病床の提供および共同利用をしていること
    W 地域の医療従事者に対する研修を実施していること
    X 24時間の救急医療を提供していること
    Y 病床規模・病床の種別等に応じて必要とされる構造設備を有していること

 
 これまでの経緯 

 当院ではこの地域医療支援病院が法制化された平成9年以前から、地域医療機関との連携が重要であると考え、以下のような取り組みを行い今回の認定につながりました。

 ・最新の技術や知識を学ぶ場として、地域の連携医療機関の医師および医療従事者が参加し
  た集談会を年2回開催している。(昭和47年より)

 ・他病院に先駆けて、紹介患者さんおよび地域医療機関専用の窓口となる専任の担当者を配
  置し(平成2年)、その後総合相談地域連携室を立ち上げ、紹介患者さんへの共同指導をし
  やすい環境を整えている。

 ・国のモデル事業(郡山医師会オープンシステム規約による病診連携モデル事業)の委託を
  受ける(平成6年)

 ・オープン病棟に開放型病床を設置し、県内初の開放型病院に認定される(平成8年)
 
 当院の取り組み 

・紹介患者さんへの共同指導を積極的に推進しています
  →紹介元のかかりつけ医の先生が実際に当院を訪れ、当院主治医と共同で患者さんの治療
   および指導をおこなっています

・医療機器の共同利用を推進しています
  →医療機器(特に高額医療機器)について、地域の医療機関の先生が当院の外来を経由せ
   ず、あたかも自院の機器を使用するように利用できる体制にしています

・研修機会の提供を推進しています
  →年2回の集談会のほか、地域の医療機関の先生方とともに実際に紹介いただいた患者さ
   んの経過等について検討を行う症例検討会等を行っています。また当院で行っている
   様々な勉強会を地域医療機関の医師だけでなく看護職や技師などの医療従事者にも参加
   していただけるような機会の提供をおこなっています。

 なお、星総合病院と連携体制をとっている医療機関(病診連携登録医療機関)の数は平成19年1月現在161医療機関、登録医数245人となっています。
 
 今後の取り組み

 高度医療機器の導入やその共同利用・紹介患者さんのスムーズな受入体制の更なる整備・逆紹介後の患者さんへの関与等を通し、紹介率の更なる向上を目指していくことももちろんですが、この制度の目的である、地域の病院・診療所との連携をはかりながらよりよい医療の提供や地域医療のレベルアップに貢献できるよう、今後とも体制の充実をはかっていきます。
 

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