第24回海外研修


平成19年度第24回海外研修では、イタリア・ミラノ市にある3施設を研修して参りました。
期間は11月21日〜26日の4泊6日の予定でしたが帰国の便にトラブルがあり1日延びて27日の帰国となりました。
研修リーダーの循環器センター長清野義胤医師をはじめ総勢22名がミラノの医療を学んで参りました。
ドゥオモ(大聖堂)


日程
11月21日(水)   6:00 星総合病院出発
  10:45成田到着
  13:15成田空港発
      成田→ミュンヘン→ミラノ
  20:25ミラノ着
11月22日(木)

  午前:アントニオ・コロンボ病院見学
  午後:ミラノ市内観光
11月23日(金)   午前:サン ラファエロ病院見学
  午後:カステッリーニ財団福祉施設見学
11月24日(土)   終日:自由行動
11月25日(日)   10:55ミラノ空港発予定
      ミラノ→フランクフルト→成田へ…のはずであったが、
      ミラノ→フランクフルトの便が天候不良のため遅れ、
      フランクフルト→成田の便が先に出発してしまった。
      そのため、フランクフルトに1泊することになる。
11月26日(月)   18:00フランクフルト空港発
      フランクフルト→ソウル→成田
11月27日(火)   22:00 星総合病院到着


★研修病院の概要★



【アントニオ・コロンボ病院(クラ・コロンボ高齢者福祉施設)】
 1940年にミラノで設立。当初、女性カソリック系宗教の高齢者福祉施設として設立されたが、その後、1949年2月11日、医薬・一般外科の病科を持つ病院として再編成された。
 営利を目的としないプライベートベーシス及びカソリック系の保健医療施設であり、疾病治療だけではなく、患者の精神面の支えとなるべく奉仕活動を行っている。
 ベッド数:100ベッド、1人部屋

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【サン ラファエロ病院】
 ミラノにあるカソリック系の大学病院で、1971年にMonte Tabor財団により非営利団体として設立された。イタリアの保健省から国家的な医学研究や医学活動を行う医療機関として認可されており、創立当初より臨床研究にも力を入れ、科学者・技術者を増員し、昨年は678の論文を発表している。
 総ベッド数:約1400ベッド


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【カステッリーニ財団福祉施設(介護施設)】
 ミラノから約40kmのところに位置する老人ホーム(介護施設)。1984年にカーザ・リポーゾ・ディ・メレナーノの名で創設し、2000年に非営利財団となった。大きく分けて2つの病棟から成り立っている。
  1、カステッリーニ棟
    ベッド数:107床
    自己管理ができない患者専用となっている。さらに末期患者、植物状態患者専用のベッドがある。
  2、ジョベンザーナ棟
    ベッド数:216床
    地上階にはアルツハイマー患者専用のエリアが2つあり、(2〜4ベッドからなる部屋で)38名までの患者
    が病状のレベルによってケアされている。
    2〜7階:認知症および高齢者のケアを行っている。

 
病院内のバール

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研修を終えて


 近年医療制度の崩壊というニュースが連日報道されております。医療に携わる者として他国の医療制度や実際の医療現場を知り、我々が携わっている医療の長所短所を理解し、そして今後の医療活動に役立てたいとの思いで今回の海外研修に参加しました。
 どちらの制度にも特徴があり、優劣を決めることは出来ませんが、一医療者として医療活動に携わる喜びや苦悩は日本とイタリアの間であまり差がないのではないか、と感じました。それと同時に先進国ならではの医療設備の充実を考えさせられ、そこで医療に携わる者としての責任を実感しました。

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