海外施設研修参加メンバー表 |
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所属 |
氏名 |
役割 |
職種 |
備考 |
1 |
星)看護部 |
飛知和 紀子 |
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看護師 |
手術室 |
2 |
星)看護部 |
水野 享子 |
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看護助手 |
中材 |
3 |
ケ)看護部 |
大橋 久子 |
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看護師 |
Aー1病棟 |
4 |
星)医療支援 |
渡辺いづみ |
サポート |
理学療法士 |
リハビリ |
5 |
オ)看護部 |
巻坂 豊子 |
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准看護師 |
オリオン |
6 |
星)看護部 |
原 律子 |
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看護助手 |
産婦人科病棟 |
7 |
ケ)看護部 |
池上 秀夫 |
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准看護師 |
B−3病棟 |
8 |
星)相談室 |
佐藤 則子 |
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事務職 |
総合相談室 |
9 |
ケ)看護部 |
村上 ゆき子 |
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看護助手 |
B−3病棟 |
10 |
ケ)看護部 |
坂内 絹子 |
ヘルスサポート |
病棟統括看護師長 |
B−1病棟 |
11 |
星)看護部 |
渡辺 美代 |
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看護助手 |
整形外科病棟 |
12 |
ケ)看護部 |
佐藤 信子 |
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ケアワーカー |
B−1病棟 |
13 |
ケ)居宅 |
鈴木 尚子 |
サブリーダー |
ケアマネジャー |
総合相談室 |
14 |
オ)看護部 |
鯨岡 礼子 |
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准看護師 |
オリオン |
15 |
オ)看護部 |
国分広美 |
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ケアワーカー副主任 |
オリオン |
16 |
オ)相談室 |
原 雅幸 |
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相談員 |
オリオン |
17 |
星)看護部 |
菊地 純子 |
サブリーダー |
看護師長 |
外科病棟 |
18 |
星)医療支援 |
黒澤 和俊 |
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臨床工学技士 |
透析室 |
19 |
星)医療支援 |
続橋 順市 |
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診療放射線技士 |
放射線科 |
20 |
星)看護部 |
高野 純子 |
ヘルスサポート |
看護師 |
内科病棟 |
21 |
星)看護部 |
本 幸枝 |
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看護師 |
整形外科病棟 |
22 |
星)看護部 |
黒澤 洋子 |
ヘルスサポート |
看護師 |
眼科外来 |
23 |
星)医事課 |
遠藤 貴子 |
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事務職 |
第1医事課 |
24 |
星)医事課 |
宗形 光一 |
サポート |
事務職 |
第1医事課 |
25 |
星)医事課 |
渡辺 正彦 |
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事務職 |
第1医事課 |
26 |
星)医事課 |
遠藤 美由紀 |
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事務職 |
第2医事課 |
27 |
星)医事課 |
宗像 淑子 |
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事務職 |
第2医事課 |
28 |
星)在介 |
高山 一浩 |
リーダー |
総合相談地域連携室長 |
総合相談室 |
研修者からの報告 |
◆リーダー 高山一浩◆ |
St.Vincent Medical Center(以下SVMC)と敬老ナーシングホームを視察するにあたって、自分なりに目標をもって参加したが、見学、質問の時間が短く消化不良をおこしている。
SVMCは事前学習のとおりロスアンゼルスで最も歴史のある病院で、院内に歴史を展示するスペースがあり、写真や医療器具などが飾られていた。自分たちが行ってきたことに誇りをもち自分たちの使命やアイデンティティーを大切にしていると感じられた。
見学できた病棟は日帰り入院(短期入院)の方の病棟だったが、狭いながらも全室個室でトイレ、シャワールーム付で、日本の大部屋が標準の感覚とは違い、入院している人もゆったりリラックスしているように見受けられた。入院にあたっては、個室対応がプライバシー保持の基本になっていると思われた。外来部門は予約制であるため数名が椅子に座っているだけで閑散とした印象だが、受付はカウンター越しに座って対応できるようになっていて、隣との間に高い仕切りがあり、他者の視線を気にせず話せる雰囲気があった。立ったまま受付する日本の仕組みとの違いがある。新患で保険確認が必要な人には座って対応できると良いと感じた。
SVMCでは直接きた患者を断らないと説明があったが、基本的に病院は入院患者をみるところで、外来の患者はホームドクターが診ている。SVMCの敷地内にDrのオフィスがひとつの建物としてありDrはオフィスと病院を行き来し、主に外来はオフィスで、入院患者は病院でみているらしい。日本のような外来部門はなく各開業医の先生がたが、ひとつのビルの中で、または地域の中で、それぞれオフィスをもち診察を行い入院や検査が必要なら病院の設備やスタッフを使う。病診連携のひとつの形に思われた。退院援助が必要な人もいないわけではないと思うが、質問しても深刻な課題ではなさそうだった。
SVMCでは看護職であるケースマネージャーとソーシャルワーカーがそれぞれ5名ほどいて退院援助に関わっているとのこと。ソーシャルワーカーから直接具体的な話を聞きたかったがかなわず残念だった。
有名だというアウトリーチプログラムについても、韓国人のための生活指導プログラムや高校生のボランティアの受け入れなど様々なプログラムがあるようだが、具体的な話は聞けなかったのも残念だった。
印象としては当院で行っている出前講座や健康教室などに近いものを感じ地域とのつながりを大切にしているところが当院と共通していると思った。保険制度や文化が異なるので一概に比較できるものではないがSVMCをみて当院の実践はけして劣っていないと感じた。
敬老ナーシングホームは、施設としては明るく開放的な印象だった。専門のアクティビティーディレクターの配置が義務づけられていて、多彩なアクティビティープログラムがつくられ、それを多くのボランティアが支えている様子がよく理解できた。多い日は一日20人ものボランティアが活動していたが、よくトレーニングされている様子で、日本でよくみかけるお客さまのようなかたはいないのが印象的だった。家族がほぼ毎日くるという方もいれば、全く来ないという方もいるという状況のようで、事情は日本と変わらないようだった。
日本のように施設に入所するのに、何ヶ月も何年も待たなくてはならないということはないようで、その点はうらやましく思った。

玄関入ってすぐ〜病院の歴史が展示されている〜 |
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◆サブリーダー 菊地純子◆ |
研修の自己目標として、入院患者さん一人のためのスペース、病室のつくり、患者さんのプライバシーの保護への配慮などについて学びたいと考えました。
まずSt.Vincent Medical Centerですが、ベット数380床、移植病棟もある地域密着型の病院ということで、星総合病院と似たような病院であろうという思いのもとで見学をしました。
見学した外来患者対象のがんセンターでは、一つのフロアー内で化学療法・放射線療法ができるシステムになっていました。他のフロアーへの移動がないこと、他の疾患の患者さんと顔をあわせなくとも良いことは、患者さんの負担の軽減やプライバシーの保護につながっていると感じました。
また1つの病棟のベット数は32床、看護師詰所は2箇所に分かれており、1つの詰所で約16人の患者さんを管理しているようでした。病室は全室個室でシャワー室・トイレ・洗面所がそれぞれについていましたが、室内は狭く、少々圧迫感を感じました。廊下に患者さんの名前の表示はなく、「経口摂取不可」や「転倒注意」などの注意事項のみが表示されていました。
病棟の一部に日系パビリオンというところがありましたが、現在は日系人が少ないため、韓国人が使用しており、詰所には韓国語が話せる看護師もいるとのことでした。
私たちを案内してくれた方もボランティアの方だったのですが、登録されているボランティアだけでも200名以上いて、ボランティアをする際には病院での教育を受けるそうです。
私の研修目標である「患者さんの環境スペース・プライバシーの保護」の一部分は見学できましたが、スペース面では自分が考えていたより狭く、全室個室となるとやはりこの位なのかな?と思いました。プライバシーの保護のため患者さんの名前を表示しない事などは感心しました。
今回のSt.Vincent Medical Centerは第18回の研修先であったUCLAとは違った性質の病院であり、前回の帰国報告会で聞いたメンバーからの感想とは違った感想を持ちました。アメリカの病院も日本の病院もそれぞれ目指すものにより、いろいろな病院があるのではないか?と感じました。 |
◆サブリーダー 鈴木尚子◆ |
在宅高齢者を支援する仕事をしているために、老人福祉施設において寝たきりにならない為どのような実践がされているかを見学し、利用者の在宅生活維持に生かすことができればと思い、この研修に参加しました。
Keiro Nursing Homeは広大なアメリカの土地にあって、こぢんまりとした建物でした。日本の老人施設は最近個室が多く、ユニット方式の施設が増えているのに比較すると、4人部屋で、家庭的な雰囲気よりも施設色が濃いように思いましたが、職員にせかせかした雰囲気がなく、ゆったりと入居者に対応している様子が感じられました。
食堂でアクティビティをしていたのですが、ボランティアの方が10人近くおり、そのため職員の負担も少なくそういった対応ができるのではないかと思いました。私たちの施設にももっと積極的にボランティアを受け入れ、養成に力を入れれば、よりプラスの面が持てるのではないかと思いました。
アクティビティは約40種類とのことでしたが、介護老人保健施設オリオンはそれ以上に種類を持ち、入居者の方への機能維持・向上の取り組みでは決して劣らないのではないかと思いました。
アメリカの病院・施設を見学することで、いろいろ考えたこと・感じたことを今後の業務に生かしていければと思っています。
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