【検査説明】

X線透視装置では、体を透過したX線をTVモニターで、リアルタイムに動画として見ることができます。
当院では2020年1月よりZEXIRA、2020年2月よりUltimax™-iを導入しました。
ZEXIRAは17×17インチ視野FPDを搭載しており広い視野で検査を行うことができるとともに、高画質、低線量の検査を行うことができます。 こちらの装置は主に多岐の診療科での検査に対応しています。
Ultimax™-iはZEXIRA同様のFPD、高画質、低線量の検査を行うことができることに加え、Cアームでの管球操作によりあらゆる角度からの撮影が可能になりました。 こちらの装置では主に消化管内視鏡検査、血管造影検査を行っています。 また、両装置で撮影範囲の広い全脊椎、下肢を撮影する長尺撮影が可能であり、以前一般撮影にてCRを用いて行っていた時に比べ撮影所要時間が大幅に短くなりました。


ZEXIRA                Ultimax™-i



※検査時の注意事項




【検査説明】

胃透視とはレントゲンにうつるバリウムという造影剤を飲んで食道、胃、十二指腸の形や粘膜の状態を見て病気の有無を調べる検査です。また、より胃を膨らませる為に発泡顆粒剤も一緒に飲んで頂きます。これを飲むとお腹が張ってきますが、検査に必要なので検査中はゲップをしないようご協力下さい。ゲップが出て胃のガスが少なくなれば、もう一度飲んでもらわなければならなりません。 検査時間は約15分です。この検査は検査する方のご理解とご協力が非常に重要となります。検査時は技師の指示に従って息止めや体位変換をお願い致します。 


以下に当院でのルーチンの撮影法を提示します。上部消化管と言われる食道から胃、十二指腸までを12枚の画像を用いて色々な角度からくまなく検査します。検査する方の協力によって、バリウムの付着良好な画像においては、小さな病変を見逃すことなく、早い段階で病気を発見することが出来ます。




【前処置】

検査前日のタ食は21時までに済ませ、それ以降は検査が終わるまで絶飲食になります。また、唾液が出て胃粘液を増加させバリウムが胃の粘膜にのりにくくなる為、飴やたばこも控えて下さい。



【後処置】

検査終了直後は、下剤を飲んで頂きます。また、バリウムが長く体内に残っていると、水分が吸収されて石膏のようになり、手術例もある為、検査終了後は水分を多めに摂取してバリウムの排泄を促して下さい。